
「世界のビール消費量は東京ドーム142杯分」「日本の離婚の平均発生間隔は2分に1組」「専業主婦の家事労働の年収換算は1200万円」…、数字を突きつけられることで、私たちは実感を持って世の中を理解することができます。数字は偉大な表現者です。人々の見えざる気持ちを数字に直して把握しようというのが、数字クリエイティブの作法です。自分らしさを行動の頻度やモノの保有数で伝える「数字による自己紹介」調査、時間の長短や距離の遠近といったイメージをスコア化する調査など、私たちは人々の価値観と感覚を可視化する方法を編み出しています。計量の精神、それが見えざる因果と構造の発見につながります。
心の内の数字を取り出す調査例
「オジサンって何歳から」「近所って自宅から何メートルの距離」「朝食って何時まで」…、生活感覚を数字に直すスコアリング調査を実施してみました。上に記した平均値も「今時の常識」を表わしていて興味深いですが、各回答の年代別分布には大きな発見があります。近所の距離イメージは、若い層ほど広く、高齢者で狭くなっていきます。逆に何年経つと過去のことになるかという時間イメージは、若い層ほど短く、歳を取るにつれ長くなっていきます。「高齢社会とは、歩が狭まって、時が深くなっていく社会」・・・、数字はそんな未来像を表現しています。
- ※「マインドスコア調査」:首都圏の10代~70代男女/359サンプル/2008年6月実施